財団概要
About the Foudation
ご挨拶
私共東芝国際交流財団は、1989年の創設以来、「対日理解の促進」を基本ミッションとし、日本が持つ技術や経済の潜在力だけでなく、その固有の文化や社会制度を含め、日本の全体像を正しく理解して頂くための事業を展開してまいりました。
過去30年超の間に日本を取り巻くグローバル環境や、日本そのものの社会構造等も大きな変貌を遂げましたが、世界の文明・文化・歴史の潮流を振り返りながら、現代から未来に向けて、日本が大切にし、世界の人々と分かち合うべきアイデンティティや価値観とは何かを今一度見つめ直し、当財団が果たすべき役割は何かを常に問い続け、事業に取り組んでまいりたいと思います。
2020年の年初から始まった新型コロナウィルスの感染拡大は、従来の社会制度のあり方や大前提としてきた物事の進め方や運用のルールを大きく見直す契機となり、国際交流の分野でも、従来型のシンポジウムやワークショップのオンライン化、もしくはハイブリッド化の常態化が進むと共に、メタバース技術を駆使した展示イベントなども多数登場し始めました。
芸術創作活動や、共同研究、教育・人材育成事業などでも、コロナ禍による様々な制約や障壁を乗り越えるべく各方面で様々な努力が続けられています。手法は異なるにせよ、多様な価値観の尊重をベースとし、異なる文化・社会背景を持つ人間同士の相互理解と信頼関係をどう育み、豊かな社会づくりに貢献できるかが皆さまが最も腐心されている点であると理解しております。
各方面で環境の変化に果敢に向き合い、日々の事業の継続と持続的発展にご尽力されている、関係分野の皆様に心より敬意を表します。私共東芝国際交流財団として、柔軟な発想の転換を常に心掛け、皆様とともに新たな時代の創造に貢献してまいりたいと存じます。
今後とも皆さまの倍旧のご指導をお願い申しあげます。
公益財団法人 東芝国際交流財団
理事長 綱川 智