助成事業

国際会議 “Public and Private Spaces in Tokyo and Venice: the Role of Local Communities and Values”

2024年1月、法政大学との共催により開催された国際会議。東京とベネチアが、都市環境における公的空間と私的空間をどのように形成してきたかをテーマに、二つの領域が地域社会の組織、活動、物質的・精神的生活、またアイデンティティと帰属意識の形成に果たした役割を議論した。本会議を主催した同大学ローザ・カローリ教授は、江戸時代の医療機関について小石川養生所を例に解説した。本会議は、一連の会議の最新の回であり、TIFOの助成案件として実施。

江戸版本に関する日本の稀少本ワークショップ

北米の機関が所蔵する日本の稀少資料である江戸時代に出版された版本に焦点を当てたワークショップを開催。日本文学と書誌学を専門とする慶應義塾大学附属研究所（斯道文庫）の佐々木孝浩教授を講師に迎え、米国とカナダの13の異なる機関から19名の司書、専門家、学芸員、3名の博士課程学生からなる22名が参加し、専門用語の定義、版元情報の入手方法、版元の特定など、江戸時代の印刷文化に関する高度な書誌学的知識を習得するために江戸版本の実物調査、記述、印刷文化についての講義が行われた。（2023年8月9日～11日）